京都Cafe+1

お茶食の時間

志あくまでも高く 味ゆうゆうと深く 客ゆるやかに憩う  主人は静かに微笑み 客人は感動を記憶し 時は香りの中に沈む  ふるい時間が流れる 京都に生きる喫茶店 あたらしい風をよぶ 京カフェのしつらい  京都の水が鍛え上げた 絶品コーヒーと 味のおもてなしが冴える 心がこもった一品  京都のあなたを 旅先のあなたを 珈琲と自慢の メニューが差し招く 京都千年珈琲の世界へ ようこそ

京都嵐山クラブトップページへ 第8回・COFFEE HOUSE maki/看板に微笑ましいエピソードあり姉弟が受け継いだモーニングとランチセットが大人気の出町の喫茶店。/■Café+1:ブレンドコーヒー 350円/モーニングセット 600円/ダッチコーヒー 400円/ウインナーコーヒー 450円/和風タマゴトーストセット 750円/ホットドッグセット 750円/パストラミビーフサンドセット 800円/すべてのセットメニューにブレンドコーヒーが付きます オーナー・牧野久美さん この店は父が創業しました。もともとはこの場所ではなくて伏見だった。テーブル4席と小さなカウンターといった構えでこじんまりとやっていました。/店の看板に大きく書かれている1963年は、東京オリンピックの前年ですね。この年に店がオープンしたのかとお客様によく言われるんですが違うんです。/1963年は、父と母が出会った年です。/そんな年を堂々と看板に掲げてしまって、子供としては恥ずかしいんですけれど…(笑)。/1963年に父と母が出会って、父が「いつか2人で店を開こう」と言っていたので、『makiはその年から始まっている』という意味で看板に入れた。オープンしたのは出会って5年後の1968年です。 やっぱりブレンドコーヒーが人気です。焙煎はずっと弟がやっています。創業時からある水出し(ダッチ)コーヒーも暑くなるとよく出ます。うちは冷たいコーヒーを「アイスコーヒー」ではなく、「コールド」って言うんですよ。うち独特の呼び方だと思います。父がこだわってかは分からないですが、ずっと「コールド」って言ってますね(笑)。ブレンドはネルドリップです。ストレートは一杯ごとに抽出してお出ししています。 父が伏見のときからやっていた、モーニングセットが人気なんですが、お昼のフードメニューで一番人気は、和風ハムサンドとタマゴサンド。/鰹にドレッシングを和えたものと海苔をタマゴと一緒にトーストにサンドしています。タマゴは特別に厚焼きにしているんです。これも父の考案なんですが、分厚いタマゴサンドは口当たりがほんわかして、多くのお客様に好評です。サラダのドレッシングは、すべて自家製です。 コーヒーをおいしく淹れるコツというか、やはりコーヒーは焙煎ありきだと思います。でも弟いわく「焙煎より生豆」らしいです。焙煎以前に、ちゃんとした豆じゃないとダメということ。/私は元々家があまり好きではなかったので、天国の父も母も私がこの店のオーナーになっているなんて全く想像してなかったと思いますよ。弟は昔から飲食業でバイトしたりとか、飲食業界に興味があったみたいです。 父の代からあったメニューは、先ほどのドレッシングにしろ、ブレンドにしろ、ほとんど変えてないです。/でも、ブレンドコーヒーに関しては50年前と今とでは豆がだいぶ変わってしまっているので、焙煎法も変わりました。日本で多く出回っているのはニュークロップという若いコーヒー豆です。/ニュークロップは水分量が多く、焙煎する前に乾燥させておくなど、しっかり管理する必要があります。50年前は、オールドクロップが簡単に手に入った。オールドクロップは出荷前にしっかりと乾燥しきっているので、口当たりの爽やかな美味しいコーヒーを淹れることができた。/いまはオールドクロップは、ほぼ存在しない。ニュークロップをできるだけオールドクロップの味に近付けるために
メンテナンスや焙煎をしっかりやっている。/オールドクロップの味を知っている昔からのお客様が多いから、味をしっかり保たなくては、と思っています。 20代の男子社員が新しいメニューを季節ごとにつくって、みんなで試食しながら、メニューに載せるかを考えたり、いろいろ試行錯誤をしています。/春から新しいメニューを始めようと思っています。お客様からの要望がない限り、基本を変えるつもりはないですが、これまでのメニューに飽きてきた常連さんに新しいものを提供できるよう工夫しています。/ケーキは自家製のパウンドケーキをご用意しております。お茶と一緒に楽しめるように。 平日は90%が常連客の方々です。昔からつづいているお客様が多いので灰皿を置いてある。喫煙・禁煙をきっぱり分けてしまうのはせっかくのお店の雰囲気も壊れますしね…。/ご要望が多かったので、向こう側だけは禁煙スペースにしているのですが、店の構造上喫煙・禁煙をきっぱり分けるのは難しい。空気清浄機と換気扇で、煙草の匂いが行かないようにしています。/平日と土日でいらっしゃるお客さまが全然違いますね。やはり土日の昼は、観光客の方が圧倒的に多い。下鴨神社とか「出町柳のふたば」さんの帰りにいらっしゃるみたいで。ほんとうに「ふたば」さん頼りです(笑)。/四季折々の鴨川の景色を楽しんでいただけたらと思います。季節ごとに美しく変わっていく鴨川の風景は、ほんとうに味わい深いものがあります。 ■COFFEE HOUSE maki/京都市上京区河原町今出川上ル青龍町211/営業時間=8:30〜19:00 無休/075−222−2460