TOP > 嵐山駅について
京都西山「愛宕山」から吹き降ろす通称「愛宕おろし」に、峰々の桜や楓が吹き散らされることから呼ばれるようになったと言われる京都「嵐山」。その嵐山の中心部、世界文化遺産・臨済宗大本山天龍寺の門前に位置する嵐電「嵐山駅」に、「友禅」を用いたポール600本を林に見立て、駅空間の中に、柔らかで、かつはんなりとした美しい光に包まれた風景をデザインしました。
この「光の林」は、その姿を初めて目にした方々のみならず、毎日この駅を利用される方々にも、この駅から始まる日々の物語の期待感に胸躍らせていただくための、おもてなしのひとつとなるでしょう。
夜だけではなく日中もお楽しみいただける「village」として、小径や公園、売店や「足湯」を配置、さらに、願いを叶え、旅の安全を祈るため、天龍寺にちなんだ「龍」を駅の守り神として「龍の池」もしつらえました。
駅は、そこを訪れる方、そこから出発する方、そこで出会い別れる方、近くに住まわれる方など、様々な方々の様々な物語を、時にはドラマティックに、時には優しく、時には凛として見つめる、特別な空間です。私は、京都の風景とともに、鮮明な心象と皆様に幸せを運び続ける「駅」であるよう、願いを込めてデザインさせて戴きました。
■Profile
1967年大阪生まれ。2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、カタール、パリなど海外へも活躍の場を広げ、インテリアに限らず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を行っている。2013年婦人服・婦人雑貨フロアに引き続き2015年にはリビング、ベビー子供フロアの「伊勢丹新宿本店本館再開発プロジェクト」が完成した。2013年自身初の物件集「GLOMOROUS PHILOSOPHY NO.1」がパルコ出版より発売。2015年11月初の写真展「Porcelain Nude」をパリで開催。
SEGD Global Design Award、A’ Design Award and Competition、Design For Asia Awards、The International Hotel and Property Awards、THE LONDON LIFESTYLE AWARDS、The Andrew Martin Interior Designers of the Year Awardsなど、受賞歴多数。
http://www.glamorous.co.jp
「はんなり」というのは鮮やかさを。「ほっこり」はホッとひと息、ゆったりくつろぐ。はんなりして、ほっこりする旅人の憩いの広場。
「友禅」を用いたポール600本を林に見立て、駅空間の中に、柔らかで、かつはんなりとした美しい光に包まれた風景です。
嵐山に降り立った龍に祈る希望が叶い、水に手をひたすと、心に安らぎが訪れ幸せへと導かれることでしょう。
野宮神社周辺の美しい風景にみられるように、もともと嵐山一帯は竹に包まれた土地でした。三千本の自然竹で埋めつくされたコンコースを抜けながら、いにしえの時代の深い竹林を思い起こしてみてください。
嵐山のシンボル「さくら」と「もみじ」を眺めながら、ご自由におくつろぎください。
【営業時間】
1F、3F 10:00〜18:00
2F 11:00〜18:00
お問い合わせ インフォメーション:(075)873-2121